2014年06月15日
天岩戸伝説
勝手に読む古事記・2
イザナギは三貴子にそれぞれ役割を与えた。アマテラスには高天原を、ツクヨミには夜の国を、そしてスサノオには大海を治めるように命じた。アマテラスとツクヨミは素直に従ったが、スサノオは泣きわめき、頑なに拒んだ。イザナギが泣くわけを問うと、スサノオは「母のいる根の堅州(カタス)の国に行きたい」と言う。怒ったイザナギはスサノヲを追放してしまう。スサノオは姉アマテラスに暇乞いをしてから母の元へ向かおうと、高天原を目指した。制御しきれぬ破壊力を持ったスサノオが近づくと、山も川も揺れ動き、高天原までめりめりと震え始めた。
スサノオの様子を見たアマテラスは、弟が高天原を奪いに来たと誤解し、武装して待ち受ける。スサノオは誓約(ウケイ)をして潔白を明らかにしようと言う。まず、アマテラスがスサノオの剣を口に入れ息を吐くと、三柱の女神が生まれた。スサノオはアマテラスの勾玉から五柱の男神を生んだ。スサノオは自分の剣から女神を生んだので私の勝ちだと勝利宣言し、調子に乗って大暴れしてしまう。馬を殺して生皮を剥ぎ、それを機織りの小屋に投げ込む。すると、その皮を頭からかぶってしまった機織り女の一人が怪我をして死んでしまった。
これを目の当たりにしたアマテラスはおびえてしまい、高天原の岩屋に隠れてしまう。太陽神アマテラスがこもってしまったため、世界は真っ暗になってしまった。困った高天原の神々はなんとかアマテラスを外に引き出そうと、オモヒカネという知恵の神を中心に大芝居を打つ。アメノウズメという芸達者な女神がストリップまがいの踊りを演じ、男神たちがどっと歓声をあげる。何事かとアマテラスが岩屋の戸を少し開けたところ、鏡をかざしてあなたより尊い神がいると挑発する。アマテラスが驚き身を乗り出したところ、タヂカラヲという怪力の神が捕らえて外へ引っ張り出した。かくして、晴れやかな光が戻った。いちばん偉い女神を欺いた大芝居。太陽の力の復活、万物のパワーを取り戻すための古代の「祝祭」なのである。



Posted by biwap at 05:59
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