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2014年01月03日

小町伝説

道草百人一首・その6
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」(小野小町)【9番】
小町伝説

 もしかすると、「乙女の姿しばしとどめむ」と「花の色はうつりにけりな」は呼応しているのかもしれない。「滅びの美学」・「無常観」が、「卒塔婆小町」や「通小町」などの謡曲や伝説へと連なっていく。小野小町は、もちろん伝説の美女。小野篁(タカムラ)の孫であるとか諸説があるが、正確な経歴は分からない。
 京都市山科区小野御霊町にある隨心院は、小町ゆかりの寺。小町屋敷跡の「化粧の井戸」と呼ばれるものが残っている。古来、「小野郷」と呼ばれるこの地は、小野氏の根拠地であった。隨心院は、古くは牛皮山曼荼羅寺と称された真言密教の寺院である。



Posted by biwap at 06:57 │道草百人一首