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2013年08月31日

綿の花に思い巡らせ

畑に咲いた綿の花です。本当は、50cm位になったところで芯止めと言って剪定する必要があるのですが、放っておいたら2mを越えてしまいました。綿を収穫したら、天日でよく干し、綿繰り、綿打ち、糸紡ぎと進みます。柳田国男は、木綿の心地よい肌触りに触れ、「心の動きはすぐ形にあらはれて、歌っても泣いても人は昔より一段と美しくなった。つまりは木綿の採用によって生活の味ひが知らず知らずの間に濃(こまや)かになって来た」と書いています。麻から木綿への変化は、まさに民衆の生活革命だったと言えます。思えば、産業革命もここから始まりました。黒人奴隷の過酷な労働も綿花栽培でした。綿の花から見えてくるものは、とてつもなく奥深いものです。
綿の花に思い巡らせ



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