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2017年11月13日

加工された「真実」

加工された「真実」

 石油の海と化した波打ち際に、全身油まみれの真っ黒の水鳥が弱々しく立っていた。サダム・フセインが油田の油を海に放出した「環境テロ」。水鳥の映像は世界中をかけめぐり、繰り返し放映された。世界中がフセインを「極悪人」として認識し、戦争への布石が敷かれていった。

加工された「真実」

 クウェートから逃げてきたとされる少女ナイーラ。アメリカ議会の公聴会で「イラク人が攻め込んで来て、病院の赤ちゃんを虐殺した」と証言。ナイーラは「何百人」もの赤ん坊にたいして行われたと、涙ながらに説明した。この後、アメリカ議会は5票差の投票で戦争開始を採択した。

加工された「真実」

 1992年、湾岸戦争。水鳥の命をダシに、イラク市民は殺傷された。しかし、報道された戦争映像は、さながらテレビゲームのようなものばかり。
 水鳥の映像は故意に作られたものだった。しかも、海に流出した原油は米軍の爆撃よるものだったことが明らかになる。クェート人少女ナイーラの証言は、まったくのでっちあげであることもわかった。彼女はアメリカ人で、クウェートに行ったことさえなかった。

加工された「真実」

加工された「真実」

 日々洪水のように垂れ流されるニュース。しかしこれらは、単なる「事実の断片」にすぎない。「事実」が『真実』を語っているわけではない。「事実」は慎重に切り取られ、加工されたもう一つの「真実」を作り上げている。