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2016年11月30日

日韓寿司友対決

日韓寿司友対決

 「何が起きているのか」続編。薄ら笑いを浮かべながら、隣国の混乱をこきおろす。果たして健全なのはどちらなのか? 再び、『田中龍作ジャーナル』より。

日韓寿司友対決

 「青瓦台(大統領府)に出入りする記者たちは大統領に質問しろ」。マスコミ労組などからなる『言論団体非常時局会議』が声明を出した。「言論機関は崔スンシル・ゲートの共犯者ではないか、と言われている。それなのに(記者は)主犯格である大統領に何も質問しない。誰が青瓦台記者団を信頼するだろうか」。青瓦台詰め記者たちが権力に飼いならされていて、大統領を追及しないことへの怒りである。
 青瓦台詰め新聞社の記者によれば、朴クネ大統領は予め出した質問しか答えない、という。安倍首相と全く同じではないか。日本では「アベ寿司友」という呼び名があるように、韓国には「親朴記者」という言葉がある。
 朴政権のメディアコントロールは安倍政権と同じくらい巧妙だ。朴政権にすり寄るメディアには恩恵を与え、批判的なメディアには不利益を被らせる。親朴メディアが独立系や反体制のメディアをいじめたりする。
 MBC(韓国文化放送)の記者は言う。
 「崔スンシル・ゲートについては、知っていたのに書かなかったとまでは思わない。だが、政権を危うくするような事を報道したりはしない、構造上の問題がある」「過去の政権と比べ、朴政権は日が経つにつれ(報道への圧力が)酷くなっている。自分の首を賭けてまで追及しようとする記者は少ない」
 今回の事件は、新興メディアと反体制新聞社から火が付いた。老舗の『朝鮮日報』では幹部が財閥系企業から豪華旅行の接待を受けていたことが明らかになり口をつぐんだ。日本の記者クラブが「3・11」の際、東電に中国旅行の接待を受けていたのと同じ。

日韓寿司友対決

 日本だったら民衆がここまで激しくマスコミを、それも最大の発行部数を誇る新聞を批判するだろうか?
 安倍寿司友と親朴記者。日韓のマスコミ事情は酷似。しかし、決定的な違いがある。それは読者・視聴者のメディアリテラシー。流行歌「これが国か」。大統領退陣を求める集会で、おなじみの曲。日本のテレビ番組ミヤネ屋などでも面白おかしく紹介された。だが、歌の3番に登場する「『朝鮮日報』は醜悪な共犯者ではなかったか」のフレーズには触れていない。
 『朝鮮日報』は238万部を発行する、韓国の最大紙。日本で言えば『読売新聞』。『朝鮮日報』は幹部が財界から豪華旅行の接待を受けていたことを暴露され、口をつぐんだ。韓国最大紙は民衆の信頼を失ったばかりか、「共犯者」とまで批判されるようになった。東電幹部の接待を受け、中国旅行を楽しんでいた日本のマスコミ。それでも日本の民衆は批判をしなかった。
 「対岸の火事」は騒ぎが大きいほど視聴率が取れる。日本のテレビ局はそれを当て込んでいる。それでも韓国マスコミは政権批判と会社批判ができる。少なくとも日本のマスコミよりはまともなのだ。



Posted by biwap at 09:12 │KOREAへの関心