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2016年07月21日

消された遺言

消された遺言

 「何故戦争がいけないか。戦争が始まると、すべての優先順位は無視され、戦争に勝つことが優先される。昔から『人ひとり殺せば犯罪だけど、戦争で何人も殺せば英雄になる』と言われてきた。特に日本国は危ない。民主主義、個人主義の発達した欧米では、戦争になっても生命の大事さは重視される。捕虜になって生きて帰ると英雄と言われる。日本では、捕虜になるくらいなら、自決しろと教わった。いったん戦争になったら、日本では一般の人は、人間として扱われなくなる。それなのに安倍政権は、この国を戦争のできる国にしようとしている」
 「僕は、ポピュリズムの権化のような安倍首相をまったく信用しない。本当にやりたいのは憲法改正であり、日本を『戦争ができる国』に変えることでしょう。実際、ニコニコして、口当たりの良いフレーズを並べておきながら、国民の過半数が反対した特定秘密保護法を強引に通してしまった。法衣の下に鎧を隠しているような男の言動にだまされてはいけません」
 「『戦争とは、爺さんが始めておっさんが命令し、若者たちが死んでゆくもの』。これは大林素子さんの力作『MOTHER 特攻の母 鳥濱トメ物語』の中で、特攻隊長が、出撃してゆく隊員に、『戦争とは何か』を告げるセリフであった。
 現在にたとえれば、『爺さん』は、尖閣諸島の国有化のタネをまいた石原慎太郎維新の会共同代表だろう。『おっさん』は当然、“国防軍”を平気で口にする安倍晋三首相である。彼らはおそらく死なない筈だ。扇動したり、命令したりするだけで、自分達は安全なところに居る。前の戦争の時もそうだった。そして実際に死んでゆくのは、罪もない若者なのだ。それを知っていたからこそ、9条改正に6割以上の若者が反対しているのである。おそらく前の戦争のことは、学校で教わったに違いない。安倍政権は、この“教育”さえも改悪しようとしている。怖ろしい企みである」
 「今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません。だが今も恐ろしい事や情けない事、恥知らずな事が連日報道されている。書きたい事や言いたい事は山ほどあるのだが、許して下さい。しかしこのままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです」



Posted by biwap at 06:13