2014年07月15日
バサラ華道事始
最近、庭の花を取ってきては、花瓶に活けるのが道楽になってきた。どうして、今までこんなことをやろうとしなかったのか不思議なくらいである。作法や流儀などというと、急に億劫になる。自分で気持ちよく感じたら、それでいいのだと試行錯誤するのが楽しい。聖徳太子が建てたとされる京都・六角堂。その池の畔で太子は沐浴した。太子に花を供えたのが小野妹子。「池坊由来記」では、この小野妹子を「池坊」の祖としている。華師としての池坊が最初に登場するのは室町期。六角堂の僧侶・「池坊専慶」である。華を立てるとは、刈り取られた生命(花・葉・枝)を再び活かすことである。あの世とこの世の境界に位置する無縁の者たちがこれを担ったようだ。それにしても無茶苦茶か?これでいいのだ。
Posted by biwap at 08:10
│芸術と人間