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2014年04月09日

謎の猿丸太夫

道草百人一首・その19
「奥山に もみぢふみわけ なく鹿の 声きくときぞ 秋はかなしき」(猿丸大夫)【5番】

謎の猿丸太夫

 紅葉を踏みながら歩いているのは、人なのか?鹿なのか?いずれにしろ、秋のもの寂しい感じが伝わってくる。澄み渡った空気の中で、鹿の声が逆に孤独感を呼び覚ます。猿丸太夫が突如、二枚目に思えてきた。この人物、実在すら不明の謎の歌人。芸能を連想させる名であるが、名前を出せない何者かであろう。聖徳太子の孫・弓削王説、天武天皇の子・弓削皇子説、弓削道鏡説、小野氏の祖「小野猿丸」説。梅原猛氏は、柿本人麻呂説。仮面の向こうにあるのは、どんな顔なのか?



Posted by biwap at 06:32 │道草百人一首