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2014年01月13日

テイカカズラ

道草百人一首・その8
「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする」(式子内親王)【89番】
テイカカズラ

 「忍ぶ恋」である。命が絶えるなら絶えよ。堪え忍ぶ心が弱らぬよう。
 式子内親王は、後白河院の第三皇女で賀茂の神に仕える巫女。恋は禁忌(タブー)である。内親王と藤原定家の噂が立つ。定家の父俊成が別れさせようと、定家の家で目にしたのが内親王自筆のこの歌だという伝説がある。13歳年上の女性への恋もなくはない。死後、定家の想いは葛(カズラ)となり、内親王の墓を取り巻いたという悲恋物語ができあがる。一方、式子内親王の想い人は法然であったという説も・・・。
 写真はテイカカズラ。有毒である。



Posted by biwap at 06:31 │道草百人一首