2015年12月22日
福知山で出会った光秀

京都府福知山市。福知山線の「福知山」だが、歩いたのは初めて。地方の城下町は、それぞれに風格がある。

ご当地キャラ「光秀くん、ひろこさん」。そう、ここは明智光秀ゆかりの地。
「ドッコイセ踊り」で知られる「福知山音頭」。織田信長の命を受け丹波を平定した明智光秀。この地を「福知山」と改め、石垣と天守閣を備えた本格的な城を築いた。石材や木材を運ぶ時、「ドッコイセ」と声を掛けたのが始まり。「明智光秀丹波を拡め ひろめ丹渡の福知山 お前見たかや お城の庭を 今が桔梗の花ざかり 」(福知山音頭)

その後、領主はめまぐるしく交代。1669年、近江源氏の流れを汲む朽木氏が入り、幕末まで約200年間統治することになる。藩政が安定したころ、朽木氏は市内の御霊神社に光秀の合祀を認めた。

御霊神社のもともとの祭神は宇賀大神。稲を主宰する神。しかしこの本社を御霊神社と云うのは明智光秀を祀ったことに由来。冤罪により不遇の死を遂げた怨霊を鎮魂し、そのパワーをプラスに向けようというのが「御霊神社」の意味。逆臣と呼ばれる光秀だが、ここでは福知山城修造・由良川堤防構築・城下町建築など、まさに福知山の祖神なのである。