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2014年03月18日

月にはウサギ、太陽にはカラス

月にはウサギ、太陽にはカラス

月にはウサギ、太陽にはカラス

日本サッカー協会のシンボルマーク「八咫烏(ヤタガラス)」。日本に初めて近代サッカーを紹介した中村覚之助氏の出身地・那智勝浦町にある熊野那智大社の八咫烏をデザインしたもの。1931年に採用されたそうである。八咫烏は神武天皇東征神話で、熊野から吉野まで先導した烏である。「ゴールに導く神の使い」ということなのか。このヤタガラスは、三本足で描かれている。古来、中国では、太陽の中に三本足のカラスが住むと考えられていた。韓国ドラマ「朱蒙」では、巫女ヨミウルが「扶余の太陽を遮る三足烏」を予言。これが「朱蒙」。予言通り、扶余は朱蒙の建国した高句麗に滅ぼされる。三足烏は、高句麗建国神話では天孫の象徴。古墳壁画にも三足烏が描かれている。ギリシア神話では、太陽神アポロンに仕えていたのがカラス。色は白銀で美しい声を持ち、人の言葉も話すことができた。しかし、カラスの密告から悲劇が起こり、アポロンは誤解で妻を射抜いてしまう。アポロンの怒りをかったカラスは、美しい羽の色と美声と人語を奪われ、漆黒の色に変わった。カラスを「烏」と書くのは、「鳥」の顔が真っ黒で目が識別できず、目を表わす一本線がないため。でも、カラスよりカササギの方が可愛いかな?