2022年04月13日
忍び寄る脱・脱原発

2022年2月朝日新聞全国世論調査。今停止している原発の運転再開に、「賛成」38%、「反対」47%。原発事故後、「反対」が半数を割ったのは初めて。「賛成」は年々増え、過去最高となった。
グレタ・トゥーンベリさんが「原発は脱炭素エネルギーに向けての解決策の一部となりうる」と述べて、「不都合な情報」を知りたくなかった人たちに衝撃が走った。
グレタさんの住むスウェーデンでは…。スウェーデン原子力調査機関2021年6月世論調査。国民の77%が原子力発電を支持、57%が原発が気候変動目標を達成するためのツールと考えていた。新設に賛成する割合も2006年の調査開始以来最高の46%となった。
以前は原子力発電に懐疑的だった18~29歳の若い年齢層の同発電への支持率は数年前から上昇しており、段階的に廃止したいとする割合が4年前の30%から今回は10%まで減少している。
そういえば、いつの間にか関西電力のCMにも原発が顔を出しているではないか。
「火力発電は発電コストに占める燃料費の割合が高く、発電時のCO2排出などの課題があるため、発電時にCO2を排出せず、価格安定性や備蓄性に優れた原子力発電や、太陽光・風力発電等の再生可能エネルギーの活用も大切です」
日本における発電の割合は、2020年度で化石燃料による火力発電が76.3%。再生可能エネルギー発電の割合は19.8%である。火力発電の内訳は、石油が6.3%、石炭が31.0%、LNG(液化天然ガス)が39.0%。
脱炭素の「生贄の羊」となったのは「石炭」。この「悪者」を取り除けば、再生可能エネルギーが急激に増えない以上、解は「原発」しかなくなる。
「与えられた前提」を疑おうともしない世論が、メダカのように群れていく姿を、このところ何度も見せつけらている。同調圧力というのは、疎外感に弱い人からかかるそうだ。人は時に「孤独に耐える力」も必要なのだ。「考える」ことをやめてはいけない。
Posted by biwap at 09:41
│CO2温暖化説への懐疑