2015年12月01日
消してはいけない記憶

昔、水木しげるの講演を聴きに行ったことがある。その飄々とした語り口。逆に戦争の悲惨さがしっかりと心に沁みた。「戦争中は聖なる目的で命がけでばく進したけど、このざまです。あれほどばかばかしいことはない。みな口には出さないけれど、戦争のばかばかしさは今も日本国民に染みついていますよ」と語っていた水木しげる。自分勝手な「未来志向」の名の下、戦争の負の遺産が消し去られようとしている今。彼はこの時代の「空気」をどう感じていたのか。その死を悼みたい。



Posted by biwap at 08:58
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