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2015年04月04日

愚に還る喜び

愚に還る喜び

 心のエネルギーがプラスに向かうのかマイナスに向かうのか。生きる世界は全く変わってくる。マイナスの心的エネルギーを出すのが、ルサンチマン(怨恨)、トラウマ(心の傷)、否定的記憶。不信・怒り・嫉妬・恐怖、心の襞(ヒダ)に刷り込まれた記憶を消し去ることは生易しいことではない。毒出しのポイントは、単純な行為を繰り返すこと。念仏も座禅もキリスト教徒やイスラム教徒の信仰告白も、結局は意識の浄化作用に他ならない。智慧第一と呼ばれた法然。死の直前に『一枚起請文』と呼ばれる短い文章を残している。「念仏を信ぜん人は、たとい一代の法をよくよく学すとも、一文不知の愚鈍の身になして、尼入道の無智のともがらに同じうして、智者のふるまいをせずしてただ一向に念仏すべし」 心を空っぽにし、愚直に何かをやってみることだ。