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2014年10月23日

飯盒は4合

飯盒は4合

 標準的な飯盒は米4合炊。本体に刻印されている線は、2合・4合で用いる水量の目安。蓋と中蓋も米の計量に使う。蓋が3合、中蓋が2合である。1合(コメで約150g)は、だいたい一人分である。1合=10勺(シャク)。柄杓(ヒシャク)で水を汲んだ時の容積が1勺。1升(ショウ)=10合。約1.8ℓ。ペットボトル1本位、一升瓶。1斗(トウ)=10升。樽の大きさ、1斗樽。1石(コク)=10斗。つまり、1石=1000合となる。1回に食べるゴハンを1合弱とすると、1日3合。これに1年365日を掛け算するとざっと約1000合。つまり、1石になる。1石は、1人の人間が1年間に食べる米の量(米で約150kg)。江戸初期の石高が1700万石なら、1700万人位の人口があったのだろう。30万石なら、30万人。この大雑把な感覚は、歴史を見たり物事を考えたりするのに結構役立つ。ところで日本人の一人当たり平均コメ消費量はどんどん落ち込み、1年間に57kg位になった(0.4石)。もっとコメを食べなきゃ。