2014年07月08日
畑の野菜・スイカ
果物屋さんに並ぶ、リンゴ・ミカン・ナシ・メロン・イチゴ・スイカ。いずれも、ジューシーなフルーツだ。ところが、後ろの3つは野菜。生産側から言うと、草本性植物を「野菜」、樹木になるものを「果物」というらしい。野菜と果物の分類は、国によって違いもあり、それほど明確なものではないようだ。
わが畑のプリンセス・スイカ。手塩にかけて育てたのを、カラスに突っつかれると怒り心頭となる。もう一つの難題は、収穫時期。いつが食べ頃なのか迷ってしまう。
さて、スイカは7000年前にはすでに南アフリカで栽培されており、エジプトではスイカを描いた4000年前の壁画も見つかっている。タンパク質を多く含む種の方を食べていたようだ。果物?として栽培されるようになるのは地中海沿岸に伝わってから。アジアでは、紀元前にはインドへ、そして11世紀にはシルクロード経由で中国に伝わった。「西瓜(シイグワ)」という名前は、中国から見て西域の中央アジアから伝わったことに由来。
日本には、戦国時代にポルトガル人が長崎に持ち込んだ、江戸時代初期に隠元禅師が中国から伝えたなどの説がある。江戸時代の後期には広く全国に普及し、夏の風物詩となる。江戸時代の農学者、宮崎安貞が著した「農業全書」には、スイカは「味よく暑気をさまし、酒毒を解し、渇きをやめ・・・」と記されている。
スイカの果汁は薬用として利尿効果があり、果汁を濃縮した「スイカ糖」は急性や慢性の腎臓炎に服用される。夏の野菜栽培の醍醐味は、なんといってもスイカゲーム。無事に甘いスイカに到達できるだろうか?
Posted by biwap at 06:20
│畑の野菜たち