2014年01月29日
茅の輪くぐりの謎
<牛頭天王と蘇民将来・その2>

京都八坂神社の「茅の輪(チノワ)くぐり」。毎年、6月30日の夏越し(ナゴシ)の祭りには、茅の輪を授けたり、神社の大きな茅の輪をくぐらせたりする神事が行われる。夏越祓(ナゴシノハラエ)とも呼ばれるこの行事は、汚れを祓い清め、無病息災を祈願するものである。その由来は、蘇民将来(ソミンショウライ)伝説。文献により様々なバリエーションがあるが、「備後国風土記」の蘇民将来説話を紹介する。
「昔、大神が南海に旅した時、途中で日が暮れた。困った大神はその土地の蘇民将来・巨旦(コタン)将来という兄弟に一夜の宿を頼む。大金持ちであった弟巨旦将来はにべもなく断ったが、貧しい蘇民将来は喜んで受け入れ、乏しい食料の中から、粟飯を炊いて大神をもてなした。南海の旅から帰った大神は、蘇民将来とその家族に茅の輪をつけるように言う。すると、その夜のうちに蘇民将来の家族を除くすべての者は、死に絶えてしまった。大神は自分がスサノオであることを名乗り、後世に疫病が流行っても、子孫が腰に茅の輪をつけておけば、疫病から必ず免れることが出来ると告げた」
京都八坂神社の「茅の輪(チノワ)くぐり」。毎年、6月30日の夏越し(ナゴシ)の祭りには、茅の輪を授けたり、神社の大きな茅の輪をくぐらせたりする神事が行われる。夏越祓(ナゴシノハラエ)とも呼ばれるこの行事は、汚れを祓い清め、無病息災を祈願するものである。その由来は、蘇民将来(ソミンショウライ)伝説。文献により様々なバリエーションがあるが、「備後国風土記」の蘇民将来説話を紹介する。
「昔、大神が南海に旅した時、途中で日が暮れた。困った大神はその土地の蘇民将来・巨旦(コタン)将来という兄弟に一夜の宿を頼む。大金持ちであった弟巨旦将来はにべもなく断ったが、貧しい蘇民将来は喜んで受け入れ、乏しい食料の中から、粟飯を炊いて大神をもてなした。南海の旅から帰った大神は、蘇民将来とその家族に茅の輪をつけるように言う。すると、その夜のうちに蘇民将来の家族を除くすべての者は、死に絶えてしまった。大神は自分がスサノオであることを名乗り、後世に疫病が流行っても、子孫が腰に茅の輪をつけておけば、疫病から必ず免れることが出来ると告げた」
Posted by biwap at 06:39
│牛頭天王と蘇民将来