2015年08月06日
ナルシスとエコー

妖精・エコーは、ゼウスの浮気を手助けしたことから妻・ヘラの怒りをかう。エコーは、相手の話しの最後の一言を繰り返す以外は話せなくなる。そんなエコーが恋したのが美少年ナルキッソス。自惚れが強く高慢。言い寄ってくる女たちに見向きもしない。自分の気持ちを伝えられないエコー。ナルキッソスはエコーを冷たく突き放す。悲しみに暮れるエコー。想いを断ち切れない彼女はやせ細り、ついには声だけになってしまう。森の奥から響く「こだま」。
ナルキッソスは、神によって罰を与えられる。ある日、狩りの途中で泉に喉を潤しにやってきたナルキッソスは、泉に映った自分に恋をしてしまう。決して報われることのない恋。彼は次第にやつれ、やがて水辺で息絶えた。ナルキッソスが死んだあと、そこには水仙の花が咲いていた。水仙は“Narcissus”。花言葉は、「うぬぼれ」「自己愛」。

Posted by biwap at 06:13
│ギリシア神話の神々