2014年11月16日
湖北観音の里を訪ねて
観音さん。ゾロアスター教の女神アナーヒター、ヒンドゥー教のシバァ神など多くの神々の属性が複合され一つに結晶した。紀元1世紀頃には観音信仰が成立。その後、ヒンズー教の影響で、聖観音像から多面多臂(タメンタヒ)の密教的観音に姿を変える。観音信仰は朝鮮半島を経て日本へ渡来。観音さんが一人で勝手に来るわけはないので、日本海から都への途次、この地域に土着していった人たちがもたらしたのが湖北の観音信仰なのだろう。戦国戦乱の中、焼き払われようとした観音さんを土に埋め、これを守り続けたのは泥まみれの民衆。宗派を越えた原初的な信仰の姿がそこにはある。「近江史を歩く・45」は、「湖北己高山と観音の里」。
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Posted by biwap at 06:26
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