2014年10月08日
ナチスが攻撃した時

この元記者は、1991年8月11日付朝刊で韓国の元慰安婦の証言を他紙に先んじて報じた。慰安婦を支援する「韓国挺身隊問題対策協議会」に初めて体験を明かしたという内容。朝日新聞は2014年8月5日付朝刊で、記事の中で「慰安婦」と「女子挺身隊」を誤用したことを認めたうえで、記事に意図的なねじ曲げはなく、縁戚関係を利用した特別な情報提供もなかったことを検証している。この元記者は、1987年5月の「朝日新聞阪神支局襲撃事件」で、散弾銃で殺害された当時28歳の記者と同期である。記事を捏造した事実は断じてないという。
札幌市で長い歴史を誇る北星学園大学。キリスト教に基づく人格教育を掲げ、「異質なものを重んじ、内外のあらゆる人を隣人と見る開かれた人間」を教育理念にしている。大学への攻撃が強まる中、学者や弁護士、ジャーナリストらが10月6日、同大を支援する「負けるな北星!の会」を結成した。作家の池澤夏樹、森村誠一、学者の山口二郎、中島岳志、内田樹、野中広務元自民党幹事長、上田文雄・札幌市長、精神科医の香山リカら約400人が賛同している。
以前に紹介したドイツの牧師マルティン・ニーメラーの言葉を再度引用する。「ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は多少不安だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった。ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった。ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった。ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した・・・しかし、それは遅すぎた。」
Posted by biwap at 06:20
│辛口政治批評