2014年01月21日
ロマンチックな暴君
道草百人一首・その10
「筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」(陽成院)【13番】

最初は、ほのかな恋心。それが、時と共にしっかりと深くなっていく。まるで筑波山の頂から滔々と流れ落ちる男女川が、太い流れになり、麓で深い淵となるように。
お相手は、光孝天皇の娘・綏子(スイシ)内親王。のちに陽成院の后となる。なかなかロマンチック。ところがこの陽成天皇。精神的に不安定で、とんでもない暴君であったとされる。
母は、藤原良房の娘・高子。在原業平と駆け落ちし、連れ戻され清和天皇の后となる。この時、連れ戻したのが良房の養子基経。これが伏線。陽成は、9歳で清和天皇から譲位され帝位につく。しかし、基経との間に確執が生じる。そして、17歳で退位。表面的には病気による自発的退位だが、退位を迫ったのは基経。
その後、基経は自身の意向に沿うよう光孝・宇多帝を擁立。陽成天皇暴君説は、もしかすると作為だった可能性もある。
「筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」(陽成院)【13番】
最初は、ほのかな恋心。それが、時と共にしっかりと深くなっていく。まるで筑波山の頂から滔々と流れ落ちる男女川が、太い流れになり、麓で深い淵となるように。
お相手は、光孝天皇の娘・綏子(スイシ)内親王。のちに陽成院の后となる。なかなかロマンチック。ところがこの陽成天皇。精神的に不安定で、とんでもない暴君であったとされる。
母は、藤原良房の娘・高子。在原業平と駆け落ちし、連れ戻され清和天皇の后となる。この時、連れ戻したのが良房の養子基経。これが伏線。陽成は、9歳で清和天皇から譲位され帝位につく。しかし、基経との間に確執が生じる。そして、17歳で退位。表面的には病気による自発的退位だが、退位を迫ったのは基経。
その後、基経は自身の意向に沿うよう光孝・宇多帝を擁立。陽成天皇暴君説は、もしかすると作為だった可能性もある。
Posted by biwap at 06:33
│道草百人一首