やっぱしな
「前にもどこかでこれと同じものを見たような気がする」という感覚をデジャブという。フランス語の「déjà vu」をそのままカタカナ表記にした表現である。
10月14日午前、環境活動団体「Just Stop Oil」のメンバーが、ゴッホの名作に対しトマトスープと見られる赤色の液体を投げつけた。同団体はイギリス政府に対して「すべての石油・ガスの新規開発中止」を要求している。「気候と社会の崩壊によって失われる何百万人もの命を守らないのに、なぜこれらの絵画を守るのでしょう」
5月29日、フランス・パリのルーブル美術館。脚の不自由な高齢女性がやって来た。モナリザの絵の前に来ると、突如隠していたケーキを投げつけた。投げつけたのは口紅を塗り、かつらをつけ、高齢女性に扮した36歳の男性だった。体が不自由なふりをするために、車椅子で来場した。男性は「地球のことを考えろ!人間が地球を破壊している。だから俺はやってやった」と叫んだ。
2019年9月23日、国連「気候行動サミット」。グレタ・トゥンベリの演説。
「多くの人たちが苦しんでいます。多くの人たちが死んでいます。全ての生態系が破壊されています。私たちは大量絶滅の始まりにいます。それなのにあなたたちが話しているのは、お金のことと、経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか!
二酸化炭素排出量を10年で半分に減らしたとしても、地球の平均気温を1.5℃以下に抑えるという目標を達成する可能性は50%しかありません。あなたたちは、私たちを失望させている。
しかし、若い世代はあなたたちの裏切りに気づき始めています。未来の世代の目は、あなたたちに向けられている。もしあなたたちが裏切ることを選ぶのであれば、私たちは決して許しません。私たちはこのまま、あなたたちを見逃すわけにはいかない」
この後、この少女は二酸化炭素排出量の多い飛行機にかえて、16億4000万円のヨットに乗り大西洋を横断した。
2022年10月12日、ドイツの公共放送のインタビューで、「気候保護のために原発は良い選択なのか?」と問われた環境活動家グレタ・トゥンベリは、「すでに原発が稼働しているのであれば、それを停止して石炭に変えるのは間違いだと思う」と原発容認発言をした。
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