2014年04月17日
敗者の美学
道草百人一首・その20
「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける」(紀貫之)【35番】

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」 女性に仮託した紀貫之の作品「土佐日記」の冒頭である。
紀貫之は、平安時代最大の歌人。和歌の腕前は凄い。しかし、百人一首のこの歌は、必ずしも彼の傑作ではなさそうだ。昔なじみの里を訪れる。「人の心は分からないけれど、梅の花だけがかつてと同じ香りを漂わせている」。ちょっと皮肉っぽくもある。
紀氏は、藤原氏との権力闘争に敗れ、政治の表舞台から追われる。文学の世界に仮託した紀貫之。謎の「六歌仙」の選者でもある。
「六歌仙の謎」は、
http://biwap.shiga-saku.net/e963005.html
「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける」(紀貫之)【35番】
「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」 女性に仮託した紀貫之の作品「土佐日記」の冒頭である。
紀貫之は、平安時代最大の歌人。和歌の腕前は凄い。しかし、百人一首のこの歌は、必ずしも彼の傑作ではなさそうだ。昔なじみの里を訪れる。「人の心は分からないけれど、梅の花だけがかつてと同じ香りを漂わせている」。ちょっと皮肉っぽくもある。
紀氏は、藤原氏との権力闘争に敗れ、政治の表舞台から追われる。文学の世界に仮託した紀貫之。謎の「六歌仙」の選者でもある。
「六歌仙の謎」は、
http://biwap.shiga-saku.net/e963005.html
Posted by biwap at 06:37
│道草百人一首