2015年05月14日
昔はものを思はざりけり
道草百人一首・その56
「逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり」(権中納言敦忠)【43番】

技巧らしい技巧もなく、ほとんどつぶやいたままの歌。その激しい思慕の情は、千年前も今もちっとも変わらない。権中納言敦忠(ゴンチュウナゴンアツタダ)=藤原敦忠。琵琶の名手。左大臣時平の3男で、母は在原業平の孫。業平譲りの恋多きロマンチストで浮名を流すが、父と同じく若死にする。父藤原時平は、菅原道真を讒言により大宰府へ追いやった張本人。その死は怨霊の仕業と言われている。
「逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり」(権中納言敦忠)【43番】

技巧らしい技巧もなく、ほとんどつぶやいたままの歌。その激しい思慕の情は、千年前も今もちっとも変わらない。権中納言敦忠(ゴンチュウナゴンアツタダ)=藤原敦忠。琵琶の名手。左大臣時平の3男で、母は在原業平の孫。業平譲りの恋多きロマンチストで浮名を流すが、父と同じく若死にする。父藤原時平は、菅原道真を讒言により大宰府へ追いやった張本人。その死は怨霊の仕業と言われている。
Posted by biwap at 06:09
│道草百人一首