2014年02月02日
「崇(アガ)める」と「祟(タタ)る」
道草百人一首・その12
「瀬を早(ハヤ)み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」(崇徳院)【77番】

「崇(アガ)める」という字と「祟(タタ)る」という字はよく似ている。
崇徳は鳥羽天皇の第一皇子。母・璋子(タマコ)と鳥羽の父・白河との間の落胤と言われる。鳥羽は、崇徳を「叔父子」と呼び、嫌った。鳥羽上皇死後、様々な対立軸が複雑に重なり合い、「保元の乱」が勃発する。崇徳は敗れ、讃岐に流される。後白河を呪いつつ、恐ろしい姿で鬼と化し、怨霊となる。
「激しく流れる川の水が、岩に当たり、両側に流れ落ちる。別れてもそれが一つになるように・・・」。激しく燃えさかる恋の情念。しかし「情念」は、あらぬ方向へ彷徨する。
京都市上京区にある白峯(シラミネ)神宮。1868年に崇徳上皇の霊を慰撫するため、讃岐から移し鎮魂したものである。数多(アマタ)跋扈(バッコ)する祟る怨霊は、崇めるしかない。
「瀬を早(ハヤ)み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」(崇徳院)【77番】
「崇(アガ)める」という字と「祟(タタ)る」という字はよく似ている。
崇徳は鳥羽天皇の第一皇子。母・璋子(タマコ)と鳥羽の父・白河との間の落胤と言われる。鳥羽は、崇徳を「叔父子」と呼び、嫌った。鳥羽上皇死後、様々な対立軸が複雑に重なり合い、「保元の乱」が勃発する。崇徳は敗れ、讃岐に流される。後白河を呪いつつ、恐ろしい姿で鬼と化し、怨霊となる。
「激しく流れる川の水が、岩に当たり、両側に流れ落ちる。別れてもそれが一つになるように・・・」。激しく燃えさかる恋の情念。しかし「情念」は、あらぬ方向へ彷徨する。
京都市上京区にある白峯(シラミネ)神宮。1868年に崇徳上皇の霊を慰撫するため、讃岐から移し鎮魂したものである。数多(アマタ)跋扈(バッコ)する祟る怨霊は、崇めるしかない。
Posted by biwap at 07:23
│道草百人一首